スマホの充電がすぐになくなってしまう方向けに、電池を長持ちさせる方法3つを解説します。今すぐ簡単にできる方法ばかりですので、ぜひ試してみましょう。
iPhone・Androidのバッテリー寿命確認方法
スマホの充電がすぐになくなる原因の1つが「電池の劣化」です。バッテリーは、2年使うと購入当初の7割しか充電できなくなるといわれています。
お使いのスマホのバッテリーが、どの程度充電可能なのか確認してみましょう。
iPhoneの場合
iPhoneのホーム画面から「設定」を開きます。
設定画面をスクロールして「バッテリー」をタップしてください。
「バッテリーの状態」をタップします。
「最大容量」を見るとバッテリーの劣化具合がわかります。80%以下が電池交換の目安です。
Androidスマホの場合
ホーム画面で「設定」をタップします。
設定画面で「端末情報」を選んでください。スマホによっては「デバイス情報」と表記されている機種もあります。
「端末情報」から「バッテリー情報」をタップしてください。「電池性能表示」「電池製造表示」でも同じです。
バッテリー状態を確認するメニュー自体がない機種の場合、のちほどご紹介する電池診断アプリが役に立つので、ぜひお試しください。
電池の劣化具合は「バッテリー性能」でわかります。Androidスマホの場合も80%以下が電池交換の目安です。
機種によっては「バッテリーは良好な状態です」「 バッテリーが劣化していて注意が必要です」など、文章のみの場合もあります。
Androidでは電池診断アプリ「AccuBattery」も使える
「設定」からバッテリー情報の確認ができないAndroidスマホの場合は、電池診断アプリ「AccuBattery」をダウンロードしましょう。
「AccuBattery」を使ったバッテリーの劣化具合確認方法を解説します。この機能はアプリをダウンロードして1週間たつと使えるようになります。
アプリを起動して「健康度」をタップしてください。
バッテリーの状態が確認できます。
スマホのバッテリーを長持ちさせる方法3選
スマホのバッテリーは設定を変更すると長持ちさせられます。電池の節約に効果的な設定を3つご紹介します。
長持ち方法1: 位置情報をオフにする
1つ目は、位置情報サービスをオフにして「アプリを使用中のみ位置情報をオンにする」方法です。
スマホによって手順が異なるので、iPhone・Androidでの方法を合計4パターン解説します。
iPhone:「プライバシー」から設定を変更する
ホーム画面から「設定」を開いてください。
設定画面で「プライバシー」をタップします。
1番上の「位置情報サービス」を選んでください。
位置情報サービスを使用しているアプリの一覧が表示されます。
「使用中のみ」「共有時」など位置情報を利用状態が書かれているので、「常に」になっているアプリを選んでください。
アプリごとの設定画面に移りました。
チェックを「このAppの使用中のみ許可」に変更します。
この操作を繰り返すと位置情報サービスの使用が制限され、電池が節約できます。
Androidスマホ1:「設定」からオフにする
Androidの「設定」を開いてください。
「位置情報」をタップします。
「位置情報へのアプリのアクセス」を選びます。
「常に許可」「使用中のみ許可」など位置情報の使用状況ごとにアプリがまとめられています。
「常に許可」のアプリを選んでください。
「アプリの使用中のみ許可」に変更してください。
アプリによっては「常に許可」しか選べないものもあります。そのアプリには位置情報が常に必要なので、ほかのアプリの設定変更で対処しましょう。
Androidスマホ2:「アプリの権限」から設定を変更する
「設定」画面から「位置情報」を選んでください。
「アプリの権限」をタップします。
一覧から「常に許可」になっているアプリを選びます。
「アプリの使用中のみ許可」に変更してください。
Androidスマホ3:「アプリ管理」から設定を変更する
「設定」画面の「アプリ管理」をタップしてください。
「アプリの権限」を選びます。
「位置情報」をタップすると、アプリの一覧が表示されます。
「常に」をタップしてください。
ドロップダウンリストから「使用中」を選びましょう。
長持ち方法2.:「フェイスダウン検知」を活用する
2つめ目は「フェイスダウン検知」の活用です。
「フェイスダウン検知」は、スマホ画面を覆うと自動的にディスプレイが暗くなって消灯する機能です。通知が来ても画面が点灯しないので、電池の節約につながります。
スマホ画面の上部に埋め込まれた「環境光センサー」を隠すとディスプレイが消灯します。
手帳タイプのスマホカバーを使うと便利ですが、机の上などに画面を伏せてもよいでしょう。
ただし、iPhoneのフェイスダウン探知は、iPhone 5S以上の端末でなければ対応していないので注意してください。
長持ち方法3:Wi-Fi・Bluetoothの設定を使い分ける
3つ目は、Wi-Fi・Bluetoothの設定を使い分ける方法です。次のように設定を切り替えると電池が節約できます。
- Wi-Fi・Bluetoothを使える(使いたい)とき→オン
- 使えない(使わない)とき→オフ
設定手順をご紹介したあと、Wi-Fiを使うとバッテリーが長持ちできる理由を解説します。
Wi-Fi・Bluetoothは「コントロールセンター」から設定できる
Wi-Fi・Bluetoothの設定はiPhoneでは「コントロールセンター」、Androidでは「クイック設定パネル」から変更できます。
iPhoneでは、使っている端末のバージョンによってコントロールセンターの表示方法が次のように異なります。
- iPhone Ⅹ以降→画面右上から下へスワイプ
- iPhone 8以前→画面左下から上にスワイプ
コントロールセンター画面の赤枠で囲った部分でWi-Fi・Bluetoothのオンオフができます。
Androidスマホでは、まず画面上から下にスワイプします。
もう1度上から下にスワイプすると、クイック設定パネルが表示されます。
赤枠で囲った部分でWi-Fi・Bluetoothの設定を切り替えましょう。
Wi-Fiの電波を使うと電池の消費が遅くなる!
スマホが通信に使う電波は、携帯電話の基地局から発信されている「モバイルデータ通信」の電波と、Wi-Fiの電波の2種類です。
携帯電話の基地局は端末から遠いため、モバイルデータ通信はスマホの電池を消費しやすくなります。
一方、Wi-Fiルーターは比較的近くにあるため、Wi-Fiを接続した方が電池が長持ちします。
iPhoneは「AirDrop」機能のオフでさらに長持ち!
iPhoneであれば「AirDrop」機能をオフにするのも電池の節約に効果があります。
「AirDrop」はApple社の製品間でデータを瞬時に移動させる通信規格です。データのやりとりをしないときにはオフにしておきましょう。
コントロールセンターの画面で赤枠の部分を長押しします。
「AirDrop」のボタンをタップします。
「受信しない」を選ぶと機能がオフになります。
スマホ画面の明るさを調節するのも効果あり
ディスプレイの明るさを落とすのも、電池の長持ちにつながります。支障がなければ、見える程度にまで暗くするとよいでしょう。
iPhoneとAndroidのバッテリーが寿命だったときの対処法
iPhone・Androidスマホのバッテリー交換の手続き・費用などを解説します。
iPhoneは「正規サービスプロバイダ」が利用しやすい
iPhoneの電池交換を申し込めるのは次の4カ所です。
- アップルストア
- Appleの「正規サービスプロバイダ」の家電量販店
- キャリアショップ
- 修理専門店
「正規サービスプロバイダ」はApple公認の修理事業者で、「カメラのキタムラ」「ビックカメラ」などが該当します。
電池交換は、次の2つの条件を満たしていれば無償です。
- 「Applecare」に加入している
- 蓄電容量が80%未満
そのほかの場合、7,500〜1万4,900円ほどかかります。
AndroidはWeb・電話で申し込みできる
Androidではキャリアショップ、電話・Web・チャット、メーカー問い合わせから申し込みができます。
費用は携帯キャリア・加入している保証によって変わりますが、3,000〜1万2,000円ほどです。メーカーが「修理が必要」と判断した部分も修理してくれます。
スマホ電池交換の費用・期間一覧表
各キャリアスマホ・格安スマホの電池交換にかかる費用・期間などを表にまとめました。
docomo・au・Softbankの一覧表です。
格安スマホブランドの楽天モバイル・UQモバイル・Yモバイルの一覧表です。
格安スマホ料金プランのahamo・povo・LINEMOの一覧表です。
まとめ|スマホは「設定」を変えると電池が長持ちする!
スマホの設定を変えると、電池を長持ちさせられます。ご紹介した方法を試しても電池の減りにお困りの場合は、一度バッテリーの健康度を確かめるとよいでしょう。加入している保証次第では無償で電池交換ができるので、ぜひお試しください。