「Wi-Fiが遅い」「つながらない」。そうなってしまうにはいくつかの理由があります。しかし、ルーターやメッシュを交換したり、中継機を追加したりとやや複雑。
この記事では「私の場合はどうすればよいのか、対処法だけ知りたい」とお思いの方へ向けての方法を紹介しています。
解決方法はインターネットの種類による
ここでは、光ファイバーの固定回線の場合と、ホームルーターの場合とに分けて解説していきます。
光ファイバーの固定回線の場合
光ファイバーとは、電柱からケーブルを通して家の中に光信号を引き込み、ホームゲートウェイ(光回線終端装置+Wi-Fiルーター)からWi-Fiの電波を発信します。回線は、プロバイダーからレンタルされているものです。
解決方法1:新しいホームゲートウェイに交換
「Wi-Fiが遅い」「離れた別室までつながらない」場合は、プロバイダーに電話して、新しいホームゲートウェイに交換しましょう。
新しいホームゲートウェイへの交換で解決するケースが非常に多いです。
また、無料で交換に対応しているプロバイダーもあるので、あらかじめ確認しておくよいでしょう。
解決方法2:メッシュWi-Fiルーターに交換
上記の方法で解決しなかった場合は、親機と中継機がセットになった「メッシュWi-Fiルーター」に買い換えましょう。1万円少々で購入できます。
メインの部屋に親機、電波の届かない部屋に中継機を設置します。親機から受け取った電波を中継機が部屋で拡散するので、電波が良くなります。
ホームルーターの場合:中継機を追加購入
ホームルーターとは、自宅据え置き型機器です。携帯電話会社の基地局から発信される電波をキャッチし、家の中にWi-Fiの電波を飛ばします。
「Wi-Fiが遅い」「つながらない」といった場合は、専用中継機のみを購入します。
メッシュWi-Fiルーターに比べて安価ではありますが、設定は複雑な点に注意しましょう。
【事例】実際にメッシュWi-Fiルーターを試してみた
実際にメッシュWi-Fiルーターを試して、光ファイバーとの違いを比較してみます。
これまでは光ファイバーを使っていましたが、Wi-Fiの電波が届かない部屋(寝室・リビング)があり、困っていました。
そこで元のWi-Fiルーター(2015年発売)を、メッシュWi-Fiルーター(2022年発売)に変更。その結果、寝室でもリビングでも高速のWi-Fi電波が入るようになりました。
Before:電波の届かない寝室
まずは古いWi-Fiルーターを設置し、電波の届かない寝室で撮影しています。
家のWi-Fi電波名は「hatsutani」にしていますが、Wi-Fiをオンにしているのに「hatsutani」のWi-Fi電波をスマホが拾っていません。
After:Wi-Fiの電波を受信
古いWi-Fiルータを取り外し、メッシュWi-Fiルーターの親機のみを設置しました。
先ほどは電波の届かなかった寝室でも「hatsutani」のWi-Fi電波を受信できるように。しかし電波の強度を見ると、まだ若干弱いことがわかります。
Wi-Fiのスピードを「Fast.com」というサイトで計測してみましょう。結果は16Mbps。つまり、1秒間に16MB受信できる電波速度です。
こちらが、メッシュWi-Fiの親機だけを繋いだ時の、寝室のWi-Fi速度です。
次は寝室の近くに、メッシュWi-Fiルーターの中継機も設置してみます。
こちらが親機からのWi-Fi電波をキャッチし、広く拡散してくれます。
「hatsutani」のWi-Fiが強度MAXになりました。
「Fast.com」で再度計測すると、53Mbpsに。
こちらが、親機・中継機をセットで設置した速度です。
メッシュWi-Fiルーターと中継機の性能と価格
参考のため、下記表をご覧ください。
Wi-Fi速度について
5GHzの電波を受信した時の方がWi-Fiの速度は早いですが、5GHzは障害物に弱いので遠くまでは届きません。
一方、2.4GHzの周波数の電波はその真逆。インターネットのスピードは5GHzより遅いですが、障害物に強いので遠くまで届きます。
そのため、遠くまで届く2.4GHzの電波の方が重要です。購入を検討する場合、2.4GHzの周波数の電波を受信した時のスピードが早い製品が理想といえます。
Wi-Fi規格について
Wi-Fi5よりもWi-Fi6など、新しい規格の方がWi-Fiの最大通信速度が速くなります。メッシュWi-Fiの表を見ると、Wi-Fi6の製品の方が通信速度が速いのに、価格に大差がありません(Amazon価格)。
つまり、メッシュWi-FiはWi-Fi6の製品の方がお得です。
一方、中継機の場合、性能に比例して価格も大きく上がります。
まとめ
使用しているインターネットに応じた対策で、Wi-Fiが遅い・つながらないなどの問題は解決できます。新しく購入する場合は、価格に対する速度・規格を基準にオトクなものを購入しましょう。